こんにちはドケチ父さんです。
みなさんは、「アーリーリタイア」という言葉に憧れたことはありませんか?
通常サラリーマンは、60歳から65歳の間に本業を退職し、年金を受給するという考えが一般的かもしれません。
アーリーリタイアは、不動産からの収入、株の配当金、ビジネスからの収入等で本業をしなくても経済的に困らない状態をいいます。
ドケチ父さんもアーリーリタイアに憧れました。
ロバート・キヨサキ氏は、名著「金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法(筑摩書房)」の18ページの中で「キムと私は、自分たちが働かなくてもいいように、代わりにせっせと働いてくれる資産を獲得し、作り出すことでその自由を手に入れた」と述べています。
ドケチ父さんは、「ロバート、かっけーなー」と思い、アーリーリタイアに憧れ、自分なりの方法を考えました。
●アーリーリタイアを目指してドケチ父さんが行った大失敗●
ドケチ父さんがやってしまった大失敗を書きたいと思います。30代前半の頃でした。まず、アーリーリタイアを実現するには本業以外に定期的に入ってくる収入が必要になります。
ドケチ父さんが注目したのは、「投資信託」です。投資信託は、個別株のように自分で売買するものではなく、プロが債権や株、リートなどに投資し運用するものです。
今では絶対にやらないことですが、ドケチ父さんはこの投資信託の毎月分配型というものへ投資しました。毎月一定のお金がドケチ父さんの預金口座へ入金されるものです。そして、投資金額に対して、毎月分配される金額が異常に高いが特徴でした。
投資信託は、基準価格というものがあります。株でいうと株価のようなものです。「基準価格が買値と変わらず、毎月分配金を受け取っていれば、4年ほどで投資額を回収できその後は分配金の額だけ得をする」と考えました。
しかし、落とし穴がありました。ドケチ父さんが購入した投資信託の基準価格は、買値から大きく下落しました。
その下落は、ピンチでなくチャンスを考えてしまいました。「分配金の額を一定とすれば基準価格が下がればより多く購入でき、ただでさえ高い利回りはさらに上昇する」と安易に考えたからです。
ドケチ父さんは、基準価格が下がれば下がるほどにナンピン買いを繰り返します。ほぼ貯蓄の全額を投資信託へ投資したため、理論上は当時の給料額に近い分配金を受け取れる状態になりました。
「一瞬引退できるのでは?」考えたすぐあとに悲劇は起こります。基準価格は、回復するどころか下落を続けていきます。それと同時に分配金の額は減額を繰り返します。
分配金の中身は、ファンドの利益から出していたのではなく自分のファンドを切り崩して支払っていただけでした。たこ足分配です。
気づいた頃には、投資信託の基準価格は大きく下がり、もらった分配金の額を足しても膨大な損失が出ていたのです。
結局、投資信託の基準価格が回復することはなく、減額された分配金をもらえばもらうほど損失は膨れていきました。やむなく、最後は損切をする決断をし、投資信託をすべて売却しました。
今思うと、ドケチ父さんの選んだ投資信託は、アメリカの不動産へ投資した上でトルコリラへの為替ヘッジをかけるといった素人の頭で理解できない内容のものでした。
自分の頭で理解できないものへの投資は危険だということを勉強しました。
唯一の救いは、投資信託から入ってきた分配金は手付かずのまま預金口座へ入れておいたことです。給料が2倍入ってくると錯覚し、気を大きくしてブランド品を購入していたらと考えると冷や汗が出ます。
苦い経験でしたが、若い時の失敗で良かったと思っています。
●失敗から学んだ教訓●
その1 自分の頭で理解できない商品に投資をしない。
その2 元本が目減りする可能性のある商品に全資産
投資するのは愚の骨頂である。投資は余裕資金で
行うこと。
その3 成功は簡単にできるものではない。チャンス
と思い集中して同じタイミングで投資すること
は危険である。銘柄、時間の分散をはかる。